友人の新築祝いは何を渡す?贈るべきおすすめギフトも併せて解説!

地域の工務店や住宅展示場などで耳にする「新築祝い」という言葉。
友人が家を建てたと聞くと、どんな新築祝いを贈るべきか迷うことが多いですよね。
新築祝いを渡すタイミングや金額の相場、どんなギフトが喜ばれるのか、なかなか判断が難しいと感じる方も多いと思います。
特に、親しい友人ほど「気を遣わせたくないけれど、気持ちは伝えたい」という思いが強くなるものです。
この記事では、建築業に長年携わってきた立場から、友人に贈る新築祝いの基本的なマナーや相場、そして実際に喜ばれるおすすめギフトまでを丁寧に解説します。
記事を読み終える頃には、「どんな新築祝いを贈れば相手に喜ばれるか」が明確になり、安心して気持ちのこもったプレゼントを選べるようになります。
そもそも友人へ新築祝いをあげるべき?
友人へ新築祝いをあげるかどうかは、「どれだけ親しい関係か」によって判断するのが基本です。
形式的に贈るものではなく、相手の新しい暮らしを心から祝いたいときに渡すものが「新築祝い」の本来の形です。
一般的に、新築祝いは職場の同僚や親戚よりも、友人同士の場合は「気持ちを伝える意味」が重視されます。
特に、家を建てたことを直接聞いたり、引っ越し後に招待されたりした場合は、お祝いを渡すのが自然です。
反対に、年賀状やSNSの投稿で知っただけの関係であれば、無理に贈る必要はありません。
また、新築祝いを贈ることは、新たな生活の門出を一緒に喜ぶ気持ちの表れでもあります。
建築会社として多くの施主を見てきましたが、友人からの新築祝いは、どんな高価な品よりも「おめでとう」という気持ちが伝わることで喜ばれることが多いです。
ただし、あまりに高額な新築祝いを渡すと、かえって相手が気を遣ってしまうこともあります。
無理のない範囲で、相手の気持ちを思いやる贈り物を選ぶことが大切です。
友人へ新築祝いをあげる際のマナーは?
新築祝いを友人へ贈る際には、タイミングやのし、品選びなどのマナーをしっかり押さえることが大切です。
せっかくのお祝いも、少しの配慮を欠くと気まずくなってしまうことがあります。
ここでは、基本的な新築祝いのマナーを3つのポイントに分けて紹介します。
- ・友人へ新築祝いをあげる際のマナー①|新築祝いを贈るタイミング
- ・友人へ新築祝いをあげる際のマナー②|熨斗(のし)のルール
- ・友人へ新築祝いをあげる際のマナー③|関係性に基づく適切な選び方
友人へ新築祝いをあげる際のマナー①|新築祝いを贈るタイミング
新築祝いを贈るベストなタイミングは、引っ越し後1週間〜1か月以内が理想です。
工事の完了直後や引っ越し当日は、施主も忙しく落ち着いていないため、避けた方が良いとされています。
もし、友人から「新居が完成した」と連絡をもらった場合は、少し落ち着いた頃を見計らってお祝いを渡すのが礼儀です。
また、新居に招待される予定がある場合は、そのときに持参しても構いません。
その際は、手土産として見えるように包装し、「新築おめでとうございます」とひと言添えると好印象です。
建築業に携わる者としても、新築祝いは「引き渡しが完了し、新生活が始まってから」が最もふさわしいと感じます。
工事中や未完成の段階ではまだ正式な“新築”とは言えないため、焦らず落ち着いたタイミングでお祝いを贈るようにしましょう。
友人へ新築祝いをあげる際のマナー②|熨斗(のし)のルール
新築祝いを贈る際には、のし紙の使い方にも注意が必要です。
一般的には、紅白の蝶結びの水引を使用し、表書きには「新築御祝」または「御新築御祝」と書きます。
蝶結びは何度も結び直せることから、「何度あっても良いお祝い事」に用いられます。
ただし、マンションや中古住宅の購入、リフォームの場合は「新築」とは言わないため、その場合は「御引越祝」や「御新居御祝」と表書きを変えるとより丁寧です。
贈り主名は、個人で贈る場合はフルネーム、連名で贈る場合は友人同士の順番や年齢順で記載します。
のしを軽く見てしまう方も多いですが、日本の贈答文化では非常に大切な要素です。
きちんとした形で渡すことで、贈り物の印象もぐっと引き締まります。
友人へ新築祝いをあげる際のマナー③|関係性に基づく適切な選び方
新築祝いを友人に贈るときは、相手との関係性を踏まえて選ぶことが重要です。
親しい友人には趣味や生活スタイルに合ったもの、付き合いの浅い知人には無難で使いやすいものを選ぶのが基本です。
例えば、長年の友人であれば、「あの人らしい」と感じてもらえるようなオリジナルのギフトや実用的な日用品が喜ばれます。
一方、仕事関係で知り合った友人などには、カタログギフトや消耗品のように相手が自由に選べるものが良いでしょう。
また、相手の家の雰囲気や家族構成も考慮すると、さらに印象が良くなります。
建築会社の立場から見ても、家のデザインや間取りは人それぞれです。
そのため、贈り物も“自分の好み”ではなく“相手の暮らし”を思い描いて選ぶことが大切です。
友人への新築祝いの相場は?
友人への新築祝いの相場は、5,000円から1万円前後が最も一般的です。
相手との関係性が深い場合でも、無理に高額な品を贈る必要はありません。
お祝いの気持ちが伝わる範囲で選ぶことが大切です。
建築会社として多くの新築の現場に関わってきましたが、新築祝いで一番喜ばれているのは「金額」よりも「気持ちのこもった贈り方」です。
たとえ5,000円のギフトでも、相手の生活を思って選ばれた品なら、十分に印象に残ります。
新築祝いの金額は、友人との距離感によって少し変わります。
一般的な目安は以下の通りです。
関係性 | 新築祝いの相場 |
親しい友人 | 5,000円〜10,000円 |
普通の友人 | 3,000円〜5,000円 |
グループで贈る場合 | 1人あたり2,000円〜3,000円 |
特別に親しい友人(親友など) | 10,000円〜20,000円 |
もし複数人でお金を出し合って贈る場合は、1人あたりの負担が少なくても、全体として華やかなギフトにできます。
例えば、数人でカタログギフトを選んだり、家電を共同で贈るケースも多いです。
高額すぎる新築祝いは注意が必要
とても親しい友人であっても、あまり高額な新築祝いは避けた方が良い場合があります。
10万円を超えるようなお祝いは、結婚式など特別な場面以外では相手が負担に感じてしまうことが多いです。
特に、友人同士では「もらった側が次に返さなければ」と考える傾向があります。
そのため、無理のない金額で気持ちを表すことが何より大切です。
また、金額の目安は地域によっても少し異なります。
地方では3,000〜5,000円程度でも十分喜ばれますし、都市部では10,000円前後が一般的という傾向があります。
のし袋や現金を渡す場合の注意点
現金で新築祝いを贈る場合は、のし袋に入れて丁寧に渡します。
封筒は紅白蝶結びの水引を使い、表書きは「新築御祝」または「御新築御祝」と書きます。
金額は、新札を使うのがマナーです。
しわのあるお札を入れるのは失礼にあたるため、事前に銀行で新札を用意しておくと安心です。
また、現金ではなく商品券を選ぶ場合も、のし付きの封筒に入れて渡すことでより丁寧な印象になります。
実際の現場で感じる“気持ちの相場”
建築会社として多くのお客様を見てきた中で感じるのは、「どんな高価な品よりも、気持ちのこもった言葉が一番嬉しい」ということです。
新築祝いは“金額の競争”ではなく、“心を伝える贈り物”です。
つまり、相場を意識しつつ、相手を思いやる気持ちを形にすることが、最も大切なマナーと言えます。
友人への新築祝いでおすすめのギフトは?
友人への新築祝いでおすすめなのは、日常で使いやすく、相手に負担を感じさせない実用的なギフトです。
特に、新しい家での生活が始まったばかりの時期は、暮らしに役立つものや癒しを感じられるものが喜ばれます。
ここでは、建築会社として多くのお客様から伺った「実際にもらって嬉しかったギフト」をもとに、3つのおすすめを紹介します。
- ・友人への新築祝いでおすすめのギフト①|カタログギフト
- ・友人への新築祝いでおすすめのギフト②|スイーツ
- ・友人への新築祝いでおすすめのギフト③|タオルセット
友人への新築祝いでおすすめのギフト①|カタログギフト
新築祝いの定番として人気が高いのがカタログギフトです。
相手の好みが分からない場合でも、自分で好きな商品を選べるため、失敗がありません。
特に新築直後は、家具や家電などがすでに揃っている場合も多く、「何を贈ればいいか分からない」と悩むことがあります。
そんなとき、自由に選べるカタログギフトは非常に便利です。
価格帯も3,000円〜10,000円前後と幅広く、関係性に応じて選べるのも魅力です。
最近では「インテリア専用カタログ」や「食器・キッチン用品に特化したもの」など、テーマごとに分かれたタイプも人気があります。
また、熨斗(のし)対応やメッセージカード付きのものを選べば、フォーマルかつ気持ちの伝わる新築祝いとして最適です。
友人への新築祝いでおすすめのギフト②|スイーツ
新築祝いとしてスイーツのギフトも根強い人気があります。
甘いお菓子はお祝いの場にぴったりで、家族みんなで楽しめる点も魅力です。
特におすすめなのは、日持ちする焼き菓子や高級感のある和菓子です。
例えば、個包装のフィナンシェやバウムクーヘン、最中や羊羹などは包装もしっかりしており、お祝いの雰囲気を崩しません。
新築祝いとしてスイーツを贈る際は、「火を連想させないもの」「赤一色の包装を避ける」などの配慮を忘れないようにしましょう。
また、手渡しする場合は冷蔵保存が不要なタイプを選ぶと、相手も受け取りやすくなります。
見た目にも華やかなスイーツは、新しい家でのひとときをより温かくしてくれます。
実際に多くのお客様から、「お祝いでいただいたお菓子を家族で食べた時間が一番うれしかった」とのお声をよく耳にします。
友人への新築祝いでおすすめのギフト③|タオルセット
日常生活で必ず使うタオルセットも、新築祝いに非常に適しています。
新居では新品のタオルを使いたいと考える人が多く、実用性・清潔感の両面で喜ばれるギフトです。
特に人気が高いのは、今治タオルや泉州タオルなどの高品質ブランドです。
やわらかい肌触りと吸水性の高さから、「生活の質が上がる」と評判です。
また、タオルは消耗品のため、いくつあっても困りません。
色味は白やベージュなど、どんなインテリアにも合う落ち着いたものを選ぶと失敗が少ないです。
ラッピングを工夫してリボンを添えたり、木箱入りのタイプを選んだりすると、高級感のある印象に仕上がります。
建築の現場でも、新築の完成祝いとしてタオルを贈るケースは多く、シンプルながらも気持ちが伝わる贈り物として定着しています。
どのギフトを選ぶにしても、新築祝いは「おめでとう」の気持ちを形にするものです。
相手のライフスタイルを思い浮かべながら、実用的でセンスのあるギフトを選ぶと、末永く印象に残る贈り物になります。
友人へのNGな新築祝いのギフトは?
新築祝いでは、おめでたい気持ちを伝える一方で、選び方を誤ると失礼に見えてしまうギフトもあります。
新築というのは「新しい暮らしのスタート」を意味するため、縁起や意味を重んじる傾向があります。
ここでは、建築の現場で実際に見かけた「避けた方が良い新築祝いのギフト」を3つ紹介します。
- ・友人へのNGな新築祝いのギフト①|赤い色の物
- ・友人へのNGな新築祝いのギフト②|絵画や家具家電
- ・友人へのNGな新築祝いのギフト③|コンロ類(火事を連想させる物)
友人へのNGな新築祝いのギフト①|赤い色の物
まず避けるべきなのは、赤い色を基調としたギフトです。
赤色はお祝いの色として一般的に使われますが、新築祝いの場合は縁起が悪いとされています。
例えば、赤い花瓶・赤いタオル・赤いインテリア小物などは、新築祝いの場ではあまり好まれません。
どうしても赤を取り入れたい場合は、他の色と組み合わせて差し色程度にするか、ラッピングで控えめに使う程度にするとよいでしょう。
建築業界でも「火に関わる色は避ける」というのは昔からの習慣であり、今も大切にされています。
友人へのNGな新築祝いのギフト②|絵画や家具家電
次に避けたいのは、絵画・家具・家電といった“部屋を彩る大きな品物”です。
一見おしゃれで豪華に見えますが、相手の家のデザインや好み、間取りに合わないことが多いです。
例えば、壁に掛ける絵画は家の雰囲気を大きく左右します。
また、ソファや照明、家電などはすでに購入済みの場合も多く、贈っても使われないケースがあります。
建築会社の立場から見ると、新築の家づくりは細部までこだわって選ばれていることが多いため、インテリアに干渉する贈り物は避けた方が無難です。
どうしてもインテリアに関連するギフトを選びたい場合は、カタログギフトやギフトカードを通じて「相手に選んでもらう形」が最も安心です。
友人へのNGな新築祝いのギフト③|コンロ類(火事を連想させる物)
最後に避けたいのは、火や煙を連想させるアイテムです。
具体的には、ガスコンロ・ライター・キャンドル・お香セットなどが挙げられます。
これらは見た目がおしゃれでも、「新築に火をつける」という意味に取られることがあり、縁起が悪いと考えられています。
特に昔からの慣習では、新築祝いに“火を使う物”を贈るのはタブーとされてきました。
もし香り系のギフトを贈りたい場合は、火を使わないリードディフューザーや電気式アロマディフューザーなどを選ぶと良いでしょう。
火を連想させず、清潔で落ち着いた印象を与えられます。
これらのNGギフトを避ける理由は、すべて「相手に気を遣わせないため」です。
新築祝いは、相手の幸せを願って贈るものですから、縁起の悪い印象を与えたり、使いづらい物を贈ったりしないよう心がけることが大切です。
建築会社として多くの引き渡しの場に立ち会ってきましたが、“気配りのあるお祝い”ほど喜ばれるものはありません。
たとえ小さなギフトでも、相手の生活を想像して選んだ一品であれば、心から喜ばれます。
相手が嬉しいと思うギフトを贈りましょう!
新築祝いは、金額や品物の豪華さよりも、「相手を思う気持ち」こそが最も大切です。
どんなに高価な品でも、気持ちが伝わらなければ印象には残りません。
反対に、ほんの小さな贈り物でも、「自分のために選んでくれた」と感じられるだけで、心に残るお祝いになります。
実際に建築会社として多くの新築引き渡しに立ち会ってきましたが、お客様が一番うれしそうにされる瞬間は、立派な家具や高級ギフトを受け取ったときではありません。
「家が完成したことを一緒に喜んでくれる友人がいる」と感じたときです。
お祝いは“物”よりも“気持ち”が主役なのだと、毎回感じます。
贈り物を通して伝えるのは、「これからの暮らしが幸せでありますように」という願いです。
それがシンプルなタオルセットであっても、相手の暮らしを思って選んだものであれば、立派な新築祝いになります。
友人として新築祝いを贈るときも同じです。
相手が笑顔になれるもの、家族みんなが喜べるものを選べば、それだけで十分立派なお祝いになります。
新築祝いは、家を建てた友人にとっても、贈る側にとっても温かい気持ちを共有できる機会です。
無理のない範囲で心を込めて選んだギフトは、きっと相手の新しい暮らしを彩り、長く記憶に残る贈り物になるでしょう。
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